NVIDIA(エヌビディア)が2026年8月26日に2027年度第2四半期(Q2 FY2027)の決算を発表しました。
今回の決算は、NVIDIAに対して強気な投資家にとって非常に心強い内容でした。
売上高は前年同期比106%増の962.2億ドル。
純利益は前年同期比126%増の596.9億ドル。
そして、NVIDIAの主力であるデータセンター事業は前年同期比117%増の890億ドルまで拡大しました。
さらに、次の四半期の売上高については1,080億ドル±2%を予想しています。
ここまででも十分に驚異的ですが、さらに重要なのがNVIDIAの今後の成長性です。
すでに世界最大級の企業となったNVIDIAが、それでもなお高い成長を続けています。
そして、現在のNVIDIA株の予想PERはおおむね20倍前後。
一般的な成熟企業ならともかく、売上高が100%超、純利益が120%超のペースで伸びている企業のPERが20倍前後と考えると、むしろかなり割安に見えてきます。
もちろん、NVIDIAにはAI投資の減速や競争激化、中国市場などのリスクがあります。
しかし今回の決算を見る限り、
「NVIDIAはもう成長しない」
というシナリオより、
「NVIDIAは巨大企業になってもなお、AI市場の拡大によって高成長を続ける」
というシナリオのほうが現時点では説得力があります。
この記事では、NVIDIAの最新決算を詳しく分析し、今後の成長性と株価の割安・割高について考えていきます。
※この記事は2026年8月28日時点の情報をもとにしています。
- NVIDIA最新決算の概要
- NVIDIAの売上高はわずか1年でほぼ2倍
- データセンター事業がNVIDIAの成長を牽引
- NVIDIAの強さはGPUだけではない
- Blackwellの次はVera Rubin
- AI市場は「学習」から「推論」へ
- NVIDIAは巨大企業なのに高成長を維持している
- そして注目したいのが「PER20倍」
- PEGレシオで考えるとさらに面白い
- NVIDIAは「割高」ではなく「成長が株価に追いついている」
- Q3も売上高1,080億ドルを予想
- NVIDIAに強気になれる5つの理由
- NVIDIAのリスクは?
- それでも私はNVIDIAに強気
- NVIDIA株はまだ買えるのか?
- NVIDIA最新決算まとめ:AI革命はまだ終わらない
- まとめ
NVIDIA最新決算の概要
まずは今回の決算を確認しましょう。
| 項目 | Q2 FY2027 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 962.2億ドル | +106% |
| 営業利益 | 637.3億ドル | +124% |
| 純利益 | 596.9億ドル | +126% |
| EPS | 2.46ドル | +128% |
| データセンター売上高 | 890億ドル | +117% |
| 粗利益率 | 75.0% | +2.6ポイント |
今回の決算で特に注目すべきなのは、売上高だけではなく利益まで爆発的に伸びていることです。
売上高は前年同期比106%増。
それに対して純利益は126%増となりました。
つまりNVIDIAは、売上高を増やすだけでなく、利益をさらに速いペースで増やしています。
これは企業として非常に強い状態です。
しかも粗利益率は75.0%と非常に高い水準を維持しています。
NVIDIAの売上高はわずか1年でほぼ2倍

NVIDIAの成長を確認すると、その凄さがより分かります。
Q2 FY2026の売上高は467.4億ドルでした。
それがQ2 FY2027には962.2億ドルまで増加しています。
つまり、わずか1年間で売上高が約2倍になっています。
さらに重要なのは、ここで成長が止まっていないことです。
NVIDIAはQ3 FY2027について、売上高1,080億ドル±2%を予想しています。
Q2の962.2億ドルからさらに約12%増える計算です。
すでに四半期売上高が1,000億ドル規模に到達しているにもかかわらず、NVIDIAはさらに成長を続けようとしています。
これは非常に異例です。
データセンター事業がNVIDIAの成長を牽引

現在のNVIDIAを理解するうえで最も重要なのが、データセンター事業です。
Q2 FY2027のデータセンター売上高は890億ドル。
前年同期比117%増となりました。
全社売上高962.2億ドルに対して、データセンター事業だけで約92%を占めています。
つまり現在のNVIDIAは、単なる「GPUメーカー」ではありません。
AIデータセンターを支えるインフラ企業
へと大きく変貌しています。
AI市場が拡大すればするほどデータセンターへの投資が必要になり、その設備投資をNVIDIAが取り込んでいるという構造です。
NVIDIAの強さはGPUだけではない
NVIDIAの最大の強みは、単純なGPU性能だけではありません。
AIデータセンターでは、
- GPU
- CPU
- ネットワーク
- 高速インターコネクト
- スイッチ
- ソフトウェア
- CUDA
- AI開発環境
など、さまざまな技術が必要になります。
NVIDIAはこれらを一体化したAIコンピューティングプラットフォームを構築しています。
特に重要なのがCUDAです。
世界中のAI開発者がNVIDIA GPUとCUDAを利用しているため、競合企業が単純にGPU性能で追いつくだけでは、NVIDIAの牙城を崩すことは簡単ではありません。
このソフトウェアとハードウェアのエコシステムこそが、NVIDIAの強力な競争優位性です。
Blackwellの次はVera Rubin
NVIDIAの成長ストーリーを考えるうえで、現在のBlackwellだけを見るのは不十分です。
NVIDIAはすでに次世代AIプラットフォーム「Vera Rubin」の本格生産に入っています。
今回の決算発表では、Vera Rubinがフル生産段階に入り、CoreWeave、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloud Infrastructure、Nebiusなどのパートナーでラックが稼働していることが発表されました。
つまりNVIDIAは、
Hopper
↓
Blackwell
↓
Vera Rubin
↓
次世代AIプラットフォーム
というサイクルを高速で回しています。
これはNVIDIAにとって非常に大きな武器です。
AI需要が続く限り、顧客はより高性能なAIコンピューティングへと設備投資を続ける必要があります。
そして、その投資の中心にNVIDIAが存在しています。
AI市場は「学習」から「推論」へ
NVIDIAの将来を考えるうえで、今後さらに重要になるのがAI推論です。
これまでのAIブームでは、大規模AIモデルを学習させるためのGPU需要が注目されてきました。
しかしAIが普及すればするほど、AIを実際に利用するための計算処理も増えていきます。
例えば、
- AIエージェント
- AI検索
- AIコーディング
- 自動運転
- ロボット
- 企業向けAI
- 生成AIサービス
- AI搭載アプリ
などです。
AIが普及するほど、AIを動かすための計算能力も必要になります。
つまり、
AIの普及そのものがNVIDIAの需要を生み出す
という構造が形成される可能性があります。
さらに今回の決算では、NVIDIAがAIエージェント向けCPU「Vera」や推論アクセラレーター「Groq 3 LPX」なども展開していることが示されています。
NVIDIAは単に「AIを学習させるGPU」を販売する企業から、AIを動かすための総合インフラ企業へと進化しようとしています。
NVIDIAは巨大企業なのに高成長を維持している
今回の決算で最も驚くべきポイントの一つがここです。
NVIDIAはすでに世界最大級の企業です。
一般的には、企業規模が大きくなるほど成長率は低下していきます。
ところがNVIDIAは、今回も売上高が前年同期比106%増、純利益が126%増という驚異的な成長を実現しました。
つまり、
「巨大企業になったから成長率が落ちる」
という常識が、現在のNVIDIAには当てはまっていません。
むしろAIデータセンター市場そのものが急拡大しているため、NVIDIA自身も巨大な企業規模を維持しながら成長できています。
ここがNVIDIAの最大の魅力の一つです。
そして注目したいのが「PER20倍」

ここからがNVIDIA株を考えるうえで非常に重要なポイントです。
NVIDIAの予想PERは2026年8月時点でおおむね20倍前後の水準です。
一見すると、
「NVIDIAならPER20倍でも高いのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、これは成長率とセットで考える必要があります。
今回のNVIDIAは、
売上高:+106%
営業利益:+124%
純利益:+126%
という成長を実現しました。
これほどの利益成長を実現している企業がPER20倍前後で評価されているのであれば、私はハイパーグロース企業としてはかなり割安な評価だと考えます。
もちろんPER20倍という数字だけで「絶対に安い」と断定することはできません。
しかし、
「高成長企業だからPERも100倍、200倍で当たり前」
という状態ではありません。
むしろ現在のNVIDIAは、圧倒的な利益成長を考えると、市場からそれほど無茶なプレミアムを付けられていないとも考えられます。
PEGレシオで考えるとさらに面白い
成長株を評価するときには、PERだけでなくPEGレシオを見る方法があります。
PEGレシオとは、
PER ÷ 利益成長率
で計算する指標です。
例えばPERが20倍で、利益成長率が50%なら、
20 ÷ 50 = 0.4
となります。
一般的にはPEGレシオが1倍を下回ると、成長率に対して株価が割安と判断されるケースがあります。
もちろん、将来の利益成長率をどの数字で計算するかによって結果は大きく変わるため、PEGレシオだけで投資判断することはできません。
しかしNVIDIAの現在の成長率を考えると、
「PER20倍は本当に高いのか?」
という疑問が出てきます。
むしろ、
「これだけ成長している企業が、なぜPER20倍程度で評価されているのか?」
という見方もできます。
NVIDIAは「割高」ではなく「成長が株価に追いついている」
私はNVIDIAの現在の株価を考えるうえで、ここが非常に重要だと思います。
株価が上昇しても、それ以上のペースで利益が増えれば、PERは低下します。
つまり、
株価上昇
↓
利益成長
↓
PER低下
↓
さらに株価上昇余地
という循環が起こる可能性があります。
NVIDIAでは、まさにこの現象が起こりやすい状況になっています。
株価だけを見ると「かなり高くなった」と感じます。
しかし企業利益を見ると、それ以上のスピードで利益が増えている。
その結果、
「株価は上がっているのに、バリュエーションはそれほど膨らんでいない」
という状況が生まれます。
これがNVIDIAの非常に面白いところです。
Q3も売上高1,080億ドルを予想
NVIDIAはQ3 FY2027の売上高について、1,080億ドル±2%を予想しています。
Q2の962.2億ドルからさらに約12%増える計算です。
しかも、この予想には中国からのデータセンターコンピュート売上高を含めていません。
つまり、
中国市場を考慮しなくても、四半期売上高1,000億ドル超を見込んでいる
ということです。
これは非常に強い見通しと言えるでしょう。
NVIDIAに強気になれる5つの理由
① AI需要が依然として爆発的
データセンター売上高は前年同期比117%増。
AIインフラへの投資はまだ拡大しています。
② 巨大企業なのに高成長
売上高1,000億ドル規模の四半期売上高を達成しても、なお高い成長率を維持しています。
③ Vera Rubinという次の成長ドライバー
Blackwellが終わっても、次のVera Rubinが待っています。
しかもVera Rubinはすでにフル生産段階に入っています。
④ AI推論市場がこれから本格化
AIエージェントや企業AIが普及すれば、推論向けコンピューティング需要がさらに増える可能性があります。
⑤ PER20倍前後
ハイパーグロース企業として見ると、現在のバリュエーションは極端に高いとは言えません。
むしろ利益成長率を考えれば、かなり魅力的な水準と見ることもできます。
NVIDIAのリスクは?
もちろん、NVIDIAが無条件で上昇するわけではありません。
最大のリスクはAI投資の減速です。
Microsoft、Amazon、Google、Metaなどの巨大企業がAI設備投資を縮小すれば、NVIDIAの成長率にも影響する可能性があります。
また、
- AMDなど競合企業の追い上げ
- カスタムAIチップの普及
- 中国向け輸出規制
- 半導体供給制約
- AIバブルへの警戒
などもリスクになります。
特に重要なのは、「業績が悪化すること」だけがリスクではないということです。
NVIDIAの場合、
市場予想を下回るだけでも株価が大きく動く可能性があります。
期待値が高い企業だからこそ、決算には常に高いハードルが設定されています。
それでも私はNVIDIAに強気
リスクを考慮しても、今回の決算を見る限り、私はNVIDIAに対してかなり強気です。
理由はシンプルです。
AI需要がまだ拡大しているからです。
そしてNVIDIAは、そのAI需要の中心にいます。
売上高は前年同期比106%増。
純利益は126%増。
データセンター売上高は117%増。
次の四半期も1,080億ドルを予想。
さらにVera Rubinという次の製品世代も本格生産に入っています。
そして、これだけの成長をしているにもかかわらず、予想PERは20倍前後。
この数字だけを見ると、
「NVIDIAは高すぎる」
というより、
「成長率に対してむしろ評価が抑えられているのではないか」
と考えることもできます。
NVIDIA株はまだ買えるのか?
では、結局NVIDIA株は買えるのでしょうか。
私は、
長期的なAI成長を信じるのであれば、現在の株価水準でも十分検討できる銘柄
だと考えています。
むしろ現在のNVIDIAを「割高」という一言だけで片付けるのは、少し違うのではないでしょうか。
NVIDIAは単なる大型株ではありません。
巨大企業でありながら、いまだにハイパーグロースを続けている企業です。
もちろん、株価が短期的に大きく下落する可能性はあります。
NVIDIAのような大型成長株は、決算が良くても市場の期待を少し下回るだけで急落することがあります。
そのため、短期的な値動きを予想して一括投資するよりも、長期的なAI市場の成長を見ながら投資するほうが適しています。
ただし、
「PER20倍だから高い」
という理由だけでNVIDIAを避けるのは、少しもったいないように感じます。
現在のNVIDIAは、
「高成長が終わりかけている大型株」
ではありません。
むしろ、
「巨大企業になったにもかかわらず、まだハイパーグロースを続けている企業」
です。
ここが現在のNVIDIA株最大の魅力でしょう。
NVIDIA最新決算まとめ:AI革命はまだ終わらない
今回の決算をまとめると、NVIDIAは依然として圧倒的な成長を続けています。
売上高は962.2億ドル。
前年同期比106%増です。
純利益は596.9億ドル。
前年同期比126%増です。
データセンター売上高は890億ドル。
前年同期比117%増です。
そしてQ3 FY2027の売上高については1,080億ドルを予想しています。
この数字を見る限り、
「NVIDIAの成長はもう終わった」
とは、とても言えません。
むしろAI市場は、
AI学習 → AI推論 → AIエージェント → ロボット → 自動運転
と、これからさらに広がっていく可能性があります。
その中心にいるのがNVIDIAです。
そして何より注目したいのが、
これほどのハイパーグロースを続けながら、予想PERが20倍前後
という点です。
もちろんPERだけで割安・割高を判断することはできません。
しかし、現在の成長率と将来の成長見通しを考えれば、NVIDIAは「高すぎる株」というより、「成長に対して意外と安く評価されている株」と考える余地があります。
NVIDIAの株価が今後さらに上昇するためには、AI設備投資が継続し、BlackwellからVera Rubinへの移行が成功し、AI推論市場が拡大することが重要です。
逆に言えば、この3つが順調に進む限り、NVIDIAの成長ストーリーはまだ終わりません。
NVIDIAはすでに巨大企業です。
それでも売上高は100%超、利益は120%超の成長。
この事実こそが、現在のNVIDIAを最も評価すべきポイントだと思います。
AI革命が続く限り、NVIDIAは今後も世界のAIインフラを支える中心企業であり続ける可能性があります。
「NVIDIAはもう上がりすぎた」
そう考える前に、
「これだけ利益が増えているのに、本当に現在の株価は高すぎるのか?」
を考えてみる価値はあるでしょう。
今回の決算を見る限り、私はNVIDIAの長期的な成長ストーリーに対して、引き続き強気です。
まとめ
NVIDIAの2027年度第2四半期決算は、AI需要の強さを改めて示す非常に強い決算となりました。
売上高、利益、データセンター事業のすべてが大幅に成長しており、次の四半期もさらなる増収が見込まれています。
また、Blackwellに続くVera Rubinへの移行も進んでおり、AI推論やAIエージェントなど新たな市場の拡大もNVIDIAにとって追い風になる可能性があります。
短期的には株価が大きく変動するリスクがありますが、高い利益成長を続けるハイパーグロース企業として見ると、PER20倍前後という現在の評価は決して割高とは言い切れません。
むしろ、今後もAI市場の成長が続くのであれば、NVIDIAは利益成長によって現在のバリュエーションをさらに引き下げながら、株価上昇を狙える可能性があると考えられます。
今後のNVIDIAについては、AI設備投資の動向、Vera Rubinの出荷状況、AI推論需要、そして利益成長率に注目していきたいところです。
※本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。




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